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一日目
お酒が好きな私たちは、
酒蔵で有名な肥前浜宿で
地酒を思いきり味わいたいと計画していた。
宿を目指して歩いていると、
ほのかに鼻を掠める酒の甘い香り。
立ち並ぶ酒蔵の軒が静かに
私たちを歓迎するかのように佇んでいる。この日は佐賀の肥前浜宿へ。
一歩足を踏み入れれば、
そこは日常から切り離された
私たちだけの時間と空間。長い時が刻まれた
歴史的建造物のお宿。おつまみを添え、お好きな味を
心ゆくまで味わう時間は極上のひととき。
棚に並んだ色とりどりの佐賀の焼き物も
目を楽しませてくれる。縁側に出て
まずは日本酒で乾杯。目にも美しい料理は素材の味を引き立たせ、
上品な味わいにふたりの間で笑みがこぼれる。地域の人々に愛される
割烹料亭の会席料理。割烹 清川
大正二年創業の老舗割烹 清川。
四季折々の旬の素材を活かし、伝統を受け継ぎながら一品一品真心を込めたお料理の数々。旅の1ページを彩る瞬間を最高のお料理でおもてなしいたします。橙の明かりに包まれて愉しむふたりだけの晩酌。
今日の二人はよく笑い、会話が弾む。
時計もテレビもない空間に
二人だけの時間が流れていく。外の世界から
切り離されたような古民家。ライトアップされた中庭を
眺めながら浸かる贅沢で、
心までほぐれていく。爽やかなヒバが香る湯船で過ごす、
ひとりの時間。こんな夜は読書に相応しい。
本棚から気の赴くままに、
本を手に取りベッドへ向かう。
ほんの少し、窓を開ければ
静寂を彩る虫の鳴き声が耳に心地良い。寝付くにはまだ惜しい時間。
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二日目
いつもと違う天井に、
まだ特別な旅が続いていることを実感。
起き上がると爽やかな空気が心を満たし、
温かさが身体に染みわたっていく。柔らかな朝の光の中で、
安寧を味わう老舗割烹から届く、ささやかな贅沢。
滋味あふれる料理がじんわりと
身体に染みわたる。からだにやさしい朝食。
割烹 清川
大正二年創業の老舗割烹 清川。
四季折々の旬の素材を活かし、伝統を受け継ぎながら一品一品真心を込めたお料理の数々。旅の1ページを彩る瞬間を最高のお料理でおもてなしいたします。この宿で過ごす時間は、穏やかな日常の
延長のようで、新鮮な体験であった。
このような時間はかけがえのないものだと
気づかせてくれた。
またいつか戻って来られる日を想う。迫るチェックアウトの時間に
募る名残惜しさ。旧乗田家住宅
鹿島鍋島藩に仕えた武士「最所(さいしょ)家」の武家屋敷です。
19世紀初期の住まいと推定され、後に最所家から乗田家に所有が移りました。武士らしい建物が見られる一方で広い土間や畑もあり、武士でありながらも農業に従事していたと推定されます。場所は肥前浜宿の酒蔵通り近くにあり、建物の中を無料で自由に見学することができます。地酒を試飲し、酒造りを体験すると、
益々深まる地酒への関心。
終わった後は日本酒、リキュール、焼酎、
何でも揃う種類豊富な売店で
じっくりとお土産を探せば、
大切な人の喜ぶ顔が目に浮かぶよう。今日の観光は酒蔵見学から。
観光酒蔵 肥前屋
肥前浜宿の酒蔵通りにある酒蔵です。観光酒蔵として観光客に蔵の中を開放しており、お酒の試飲と販売を行っています。
「光武酒造場 光武蔵」の日本酒と焼酎も販売しています。予約不要で酒蔵見学が可能で、昔懐かしい人形や電化製品などを展示した「昭和の部屋」も自由に見学できます。鮮やかな朱に染まった楼門を抜けると
現れたひときわ立派な本殿。
祈願する間、厳かな空気に身が引き締まる。
帰り際、もう一度本殿を見上げれば
改めて造形の美しさに心を奪われる。タクシーで
少し離れた神社へ。祐徳稲荷神社
京都の伏見稲荷大社、茨城の笠間稲荷神社と共に「日本三大稲荷」に数えられている神社。 年間の参拝者は約300万人にもなり、本殿の先には奥の院へ向かって朱色の鳥居が続き、奥の院からは有明海まで一望できる絶景が広がります。四季が非常に豊かな神社で、春は境内を桜が彩り、秋にはモミジやイチョウが紅葉します。
お酒に精通したスタッフの
おすすめ地酒で過ごす時間が、
特別な旅の締めくくりを飾る。
電車の時間まで、あと少し。肥前浜駅で列車を眺めながら
最後の乾杯。